ハウスメーカーと工務店の違いを徹底解説!

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家を建てたいと思ったときや工事が必要な時、パートナーになってくれるのがハウスメーカーや工務店です。 しかし、それぞれどういう役割があってどう違うのか、漠然としたイメージしかないという方が多いのではないでしょうか。 満足のいく家づくりのためには、パートナー選びが大きなポイントです。 本記事では「ハウスメーカーと工務店の違い」について解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

Contents

【ハウスメーカーとは?】

ハウスメーカーとは一般的に大手の住宅メーカーのことです。 全国に支社や支店があり、対応エリアが広いのでアフターサービスまで含め家づくり全般をフォローする業態です。 ハウスメーカーは広い地域に複数の支店があり、テレビや新聞・雑誌などで広告を見る機会が多いのでメーカーに詳しくない方でも「名前を聞いたことがある!」とピンとくる会社が多いのではないでしょうか。 大規模に事業展開をしているところが多いので、親しみやすく、イメージしやすいのが特徴です。  

【工務店とは?】

工務店とは一般的に、地域に密着して営業している住宅会社のことです。 基本的に自由設計で、依頼主の希望に合わせた住まいを建築してくれます。 大きくても都道府県をまたぐことはほとんどなく、市区町村程度の規模が多いです。 《プラン作成に関しての時間や、設計担当などはハウスメーカーと工務店でそれぞれ違いますが、大まかな流れは同じです。》

【ハウスメーカーと工務店、それぞれのメリットとデメリット】

ハウスメーカーと工務店の違いが分かったところで、次はメリットとデメリットが気になりますよね。 ここではいくつかの項目に分けて、気になる点を比べてみました。 下記のポイントに関して、ハウスメーカー、工務店、それぞれ比較していきます。 ■規模感 ■価格帯 ■プラン ■職人のレベル/技術力 ■工期 ■展示場/ショールーム ■アフターフォロー 一つずつ解説していきます。

■規模感

ハウスメーカーと工務店の一番大きな違いは、規模感です。 ハウスメーカーは全国展開が多く、大きな規模で事業展開をしています。 テレビCMや広告などで目にする機会も多いので、親近感や安心感を覚える方も多いと思います。 その一方で、工務店は市区町村レベルの地域密着型で事業を行っています。 テレビや新聞、雑誌などで見る機会は少ないですが、実際に建てた人の話を身近で聞く機会があったり、近所で建設現場を見ていいなと思ったり、ポストに投函されたチラシで知った!なんてこともあるかもしれません。 その地域にあったプラン作りにも力を発揮してくれます。

■価格帯

価格帯はハウスメーカーのほうが高い傾向にあります。 建物の価格だけではなく、テレビや新聞広告での宣伝料、展示場運営のための料金が上乗せされているからです。 大量生産などで多少コストが下がったとしても、工務店の方が安い場合が多いです。 ハウスメーカーは下請けの工務店に工事を任せているケースも多いので、その分建築費は高くなります。

■プラン

間取りや外観などの全体的なプランに関しては、工務店の方が自由度が高いです。 ハウスメーカーは規格やコンセプトがある程度決まっているため制限があることも多く、妥協を余儀なくされる場合があります。 自分のこだわりや好みを徹底したい方は、工務店の方が合っているかもしれません。

■職人のレベル/技術力

技術力に関しては、どちらがレベルが高いかは一概には言えません。 ハウスメーカーは自社で研究開発をしていて、新しい技術や情報収集なども進んでいるので積極的に技術開発をおこなっている会社が多いです。 一般的にハウスメーカーではある一定の職人レベルが確保されていますが、工務店は現場を担当する職人のレベルに左右されるとことが多いです。 しかしハウスメーカーも下請けの工務店に発注し、ハウスメーカーの現場監督がたまに現場を巡回するだけの場合も多いため、どちらがレベルが高いかは、職人さんによります。 ただハウスメーカーの場合、工場である程度のところまで部材の組み立てをすることが多いという意味で、職人のレベルに関わらず一定のレベルが確保されていると言えます。

■工期

工期は、一般的にハウスメーカーの方が短いです。 ハウスメーカーの工法にもよりますが、長いところでは工務店との工期の差は一ヶ月以上にも及びます。 ハウスメーカーの多くが作業の効率化を考え、できるだけ工場で部材の組み立てを行うためです。 その結果、現場での作業は少なくなり工期も短くなります。

■展示場/ショールーム

ハウスメーカーは展示場やショールームを持っていることが多いため、間取りやインテリア、価格などが目に見てイメージしやすいのが大きな強みです。 一方で、工務店は展示場やショールームを持っていないこともあります。 展示場やショールームがない場合は、ホームページを検索してみたり、カタログを取り寄せて、間取りや予算の参考にすると良いでしょう。

■アフターフォロー

ハウスメーカーの場合、定期点検や10年保証などがついている場合が多いです。 一方工務店は会社によりばらつきがあり、保証がついていない場合もあるので、必ず話を聞いて確認をするようにしましょう。 何かあったときには地域密着の工務店の方がすぐに駆けつけてくれますが、ハウスメーカーは部材などのストックなども多いため修理の際には強みになります。 ハウスメーカーと工務店には、それぞれメリットとデメリットがあります。 特徴をよく理解し、自身の予算やこだわりの実現に一番近く、信頼できる会社を選ぶことが大切です。

【優良な工務店を見極める方法】

優良な工務店を見極める方法を5つご紹介します。

①工務店のホームページを見る

どの住宅会社に依頼しようかと考えている時に、まず最初に情報収集する手段としてインターネットを見てみるのがおすすめです。 公式サイトを持っていないところも未だにありますが、集客方法として有効であるホームページを持っているかどうかという点は、そのこと自体がその工務店の特徴をあらわす一つの基準となるでしょう。 ホームページは工務店とお客さんを繋ぐ最初の重要な入り口です。 そこでどういったメッセージを発信しアピールしているのかを知ることは、安心感にも繋がります。 ホームページが充実しているから優良な工務店!ということでは決してないですが、その工務店の得意分野やセンス、職人の雰囲気、お客さんへのメッセージなどを知ることができるという点で、まずは公式サイトを見るようにしましょう。

②有資格者の割合を見る

有資格者の人数を見ることでも、工務店の信用度をはかることができます。 一級・二級建築士や建築施工管理技士といった資格は、専門性の高さを証明してくれるものです。 資格よりも現場主義という確かに工務店も存在します。 しかし、一般の人にとって工務店同士の技術力の比較が難しいなかで、資格というのは客観的な技術力や専門性を図れる唯一のものです。 有資格者が多く在籍しているということは、その工務店の質を一定程度保証する基準となるでしょう。

③アフターメンテナンスが充実しているかを確認する

家は建てて終わりではありません。 建てた後から生活がスタートします。 そこで問題があった時に対応してくれるかどうかというのは、とても重要です。 家の建築で頭がいっぱいになり完成後のことまで考えていなかった、という人は多いです。 補償期間、補償対象となる箇所や条件はしっかりと確認しましょう。

④工務店の得意工法や実績は自分の理想イメージと近いか

ひとくちに工務店といっても、その特徴は千差万別です。 それぞれ得意分野があり、売りにしているポイントがあるはずです。 そうしたポイントが自分の建てたい理想のマイホームに近いものなのか、実現できる可能性は高いのかは大きな判断ポイントとなります。 営業マンがとても親切だったからといってほとんど実績のない工法の住宅建築をお願いしても、納得のマイホームになる可能性は残念ながら低いでしょう。 過去の建築事例やアピールポイントをよく確認するようにしましょう。

⑤地域の評判・口コミを参考にする

工務店は地域に根差した活動を行っていることが多いです。 そのため、地域での評判や口コミはある程度参考になります。 家の品質や住み心地はもちろんのこと、完成に至るまでの担当者とのやり取り、打ち合わせの様子といった情報は貴重な情報となります。 ホームページやカタログからでは知ることのできない情報ですので、是非活用しましょう。 ただし口コミは発信した人の主観が入っているため、必ずしもそれが全てではありません。 ひとつひとつの評判を細かく精査するというよりは、ざっくりと全体としてのイメージを知るくらいの心構えで上手に利用するようにしましょう。

【それでも決められない…ハウスメーカーと工務店で悩んだときの最後の見極めポイント】

ここまでハウスメーカーと工務店、それぞれの特徴やメリットデメリットについてお話してきました。 それでもやっぱりどちらが良いのか決められない…。という方もいらっしゃるかと思います。 最終的に決めきれず悩んだ時の判断のポイントについてお話しをします。 ハウスメーカーと工務店はそれぞれ強み、弱みがあります。 建築業者選びのポイントは、ハウスメーカーや工務店という業態の違いというよりは、それぞれ会社ごとの仕様や工法などについての特徴の違いを理解し比較するということです。 ここでは、判断のポイントについて2点解説をしていきます。

①悩んだら、実際に話を聞く

まず問い合わせをして、カタログを手に入れたり展示場を見学したりして、自分のイメージに近いものをいくつかピックアップします。 そして、実際に足を運び担当者と話をしてください。 詳しい話を聞くことで自分達の要望もはっきりして、お願いしたいところが自然に絞られてきます。 また、話をしているうちに営業マンや設計者など、この人だったら任せたいという担当者に出会えることもあります。 気の合う担当者だと遠慮せずに要望を伝えることもでき、満足ができる家づくりにもつながるでしょう。 百聞は一見に如かずで、実際に足を運ぶ、対面して話を聞くという行為は何物にも代えがたいのです。

②優先順位を決める

いくつかのハウスメーカー、工務店にしぼったら、自分達の優先順位について考えましょう。 全ての希望が完璧にそろっている業者は存在しません。 設計プラン 設備・仕様のグレード 予算 建築条件付きの土地(建物を建てる業者が決まっている土地)の購入 工期 こうした様々な条件がある中で、どのポイントを優先させるか、または自身の希望に近いかどうかで判断するようにしましょう。 家族間で意見が食い違う場合は、ショールームなどに行き実際の住宅を見学することで意見を共有することもいいでしょう。

【まとめ】

ハウスメーカーと工務店の違いについて、解説してきました。 それぞれ重なる部分と異なる部分があり、強みと弱みがはっきりしているので、自身の要望に優先順位をつけて考えると良いでしょう。 家は人生の中でも非常に高い買い物なので、しっかりとした建築のパートナー選びで、理想を形にし、快適な住環境を手に入れてください。